前回はモニュメントバレーまでの途中の街、エルパソ・アルバカーキ・ギャラップの話でした。
インディアンジュエリーの問屋街のような町、ギャラップから有名なモニュメントバレーへと向かいます。
ギャラップからは「ナバホ居留地区」を通らせてもらう形になります。
このナバホなどネイティブの居留地というところは独自の法律があり、アメリカは手出しができないらしいのです。
びびりの私は独自の法律が普通と何か違うの？？と不安で緊張していました。
走る車から転がり落ちた人
ギャラップからモニュメントバレーへの道はケイエンタ経由で行くのが一番近い（所要3時間半）と思いますが、
私たちはUS-491を北上しました。（所要4時間）
理由は2004年当時調べたらUS-491を使う道が表示されたからです。
US-491の道は整備されていますが、景色は手入れされていない草っ原を突っ切るようなかんじでした。
車は私たちの他に一台も走っていません。
せめて他の車が走ってたら何かあった時に助けを求められるのに・・という気持ちでした。
心配しなくても大丈夫かも、とだんだん緊張もほぐれてきました。
気が緩んでいたその時。
T字路で左の道から突然車が猛スピードで出てきました！！
「な、何事？！！」
直進だった私たちは少しT字路まで距離があったので、減速できて事故にはならずに済みました。
事故にならなくて良かった、思ったその時！
車はスピードが出たまま T字路をぐわん！と左折！！
その瞬間
車の助手席から人が転がり落ちました！！
「え！！！な、なに！！？？」
しかもその転がり落ちた人、
草っ原を猛ダッシュで逃げているように見える！！
「なんか、あの人逃げてるよね？！！」
そのような場面を見たからには車の反応が気になります！
人が落ちた後車は停止。
逃げた人を追いかけるようなアクションは無く・・
静かなその様子が何だか恐い。
何で止まってるんだろう。
まさかまさかこの瞬間を目撃したと思われる私たちの車を待ってるの・・？（！）
私たちの車はどんどんその車に近づいて行って、
スモーク（？）で中の見えない車を私たちはドキドキしながら通り過ぎました。
「な、何だったの？今の。」と私はかなり動揺し、
旦那さんも「何だろうね・・」と。
通り過ぎた後もバックミラーで様子を確認していました。
車が動く気配がないので大した事では無かったのか？と思いつつ警戒していたら・・
突然！！
猛スピードでその車が後ろから近づいてきました！！！
ギャー――――！！！！
旦那さんも「やばい所見ちゃったかな・・」
私、心臓がバクバクして、
何か起こった時の為に携帯電話を取り出して、
電波はあるのか？
あるけど、え？
１１０番てアメリカ何番なの？
つながっても私英語で何て言えばいいの？
英語喋れないのに？？
車は私たちの車の真後ろにピッタリついてきました。
（他に車いないのに！！！！！！）
しばらく真後ろについた後、
となりの車線に来てゆっくり並走して
（反対車線！！！！！）
今めっちゃ私らのこと見てるんだろうな・・と心臓バクバク
今度は私たちの車の真ん前に来ました。
（！！！！！！）
これでウインカーかハザード出されたら終わりだ・・
こんなことしても何にもならないだろうけど、
私たちはただの旅行をしている外国人でね、何かイケナイものでも見ましたかね？という気分で平然を装おうことにしました。
しばらく車は私たちの前をピッタリ走った後、
突然スピードを上げて走り去って行きました。
車が見えなくなってからやっと全身の力が抜けました。
・・・ぐったり・・・
ここで放り出されたら見つからなそうだった。
あぁ恐ろしかった・・
ナバホ居留地区のマクドナルド
そして何とか目安にしていた「shiprock」という町まで来ました。
少し栄えている所で、マクドナルドがあったので昼食がてら寄ってみることにしました。
わぁ～ インディアン地区マックだなんて初だなぁ、嬉しいなぁ、どんな感じなんだろう、とワクワクしました。
メニューは普通のマックと同じでドリンクが飲み放題、なので空のカップを渡されて自分で好きなドリンクを入れるようになってました。
地元の学生さんと思われる子たちがカップを持ってきて、ドリンクを入れて店員さんに挨拶して帰る、
といった光景を何人も見たので結構自由なんだなぁ～と思いました。
外にはのら犬もその辺を歩いていたりしてびっくりしましたが、人に慣れているのか近づいて来なかったので良かったです。
有名な道が！のちに知るフォレストガンプポイント
そしてシップロックの町から西方向に進んで行きます。
この辺りは赤茶けた岩がボコボコした景色でした。
次の目印の町はモニュメントバレーのゲートシティ、「Mexican Hat」という町でした。
モニュメントバレーに近いので宿泊先があるといいな、と期待していました。
そして着いたメキシカンハットは、
え？これが町？
道沿いに古びたモーテルが２軒だけ・・
ここでの宿探しはやめてもう一つのゲートシティ「Kayenta」という町で探そう、ということにしました。
角を曲がったその時でした。
「うわ！！！！」
この有名な道が突然現れてびっくりしました！！！
「す、すごい！！写真撮ろう！！」
ちょうど車を停められるスペースがあったのでそこに停めて車から降りました。
この道をCMかなんか？で見たことはあったのですが、事前に調べたりとかしてなかった。
不意打ちに出会えてものすごく感動しました！！！
車の通りも少ないので、道の真ん中でポーズを撮ったり沢山撮影しました。
一通り満足したところで再び車に乗り、今日の宿探ししなきゃ！とケイエンタへ向かって進みました。
途中に今度は味のあるモニュメントがあって、「写真！写真！」
再び下車しました。
この辺りはユタ州とアリゾナ州の境みたいですね。
さ、今度こそケイエンタへ行き、宿探しをしなければ・・
★フォレストガンプポイント再び！★
まとめと旅の安全の話
突然思いがけないことが起こり、緊張しました。
英語がちゃんと理解できていないので、もしも車を止められたら。
緊急通報するときに通話はスマホを使う。
つながるようにしておくのは大前提として。
すると英語を翻訳したい時どうしよう。
もう一台スマホがあるなら翻訳アプリで、もしくはポケトークなどの別機器があると、
こういう非常事態の時役立つかもしれないと思っています。
私は2004年以降もドライブ旅をしていますが、車に追いかけられたのはこの時だけです！
本当にたまたまだったんだと思います！！
居留地区の独自の法律も旅をする前はやたらびびっていましたが、
普通にドライブしている分には他の所を走るのと変わりません。
ただ、この経験からいざという時はどう対処するのか？
を考えるきっかけになりました。
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