アメリカ周遊㊱ラスベガスからニューヨーク。列車でナイアガラの滝を一日で行く

本ページは広告が含まれています

前回はホテル巡り以外のラスベガスの話でした。

今回はアメリカを一気に移動した話です。

飛行機でラスベガスからニューヨークへ。

着いてすぐ長距離列車でナイアガラの滝へ向かいました。

移動時間の長さと列車の突然のトラブル。

ハードな一日が待っていました。

ラスベガス発ニューヨーク行

乗り継ぎ時間と時差

飛行機で行く「ラスベガスからニューヨークへ」は直行便では無く、

デトロイトで乗り換えになりました。

ニューヨークの空港はマンハッタンに近いという理由で「ラガーディア空港」を選択しました。

ラスベガスからデトロイトまで4時間ちょっとのフライト時間です。

デトロイトからニューヨークまでは2時間。

乗り換え時間を入れるとニューヨークに着くまで約7時間ほどかかりました。

所要時間は7時間ほどでしたが

東側のニューヨークの方が時間が3時間進んでいるので、

到着時間」は時差分を足した時間になります。

航空券に記載されている到着時間が現地時間です。

(ラスベガスーニューヨーク間を直行便で行けばもっと早く着けます。)

上空から見る夜のラスベガス

ラスベガスを出発です。

ラスベガスを出発したのが夜だった為、上空から見た夜景がきらめいてました!!

眼下に広がる巨大ホテル群はお昼に上空から見た時とまた違う感動がありました。

今日もカジノや道は賑わっているのだろうなぁ

あぁさようなら~~

ラスベガスのキラキラした景色を目に焼き付けます。

何だかこの旅も旅程どんどん消化されていって寂しいです・・

機内で配られた塩味のプレッツェルを食べながら寝てしまいました。

乗り継ぎデトロイト空港

フライト時間4時間を経てデトロイトに着いたのは、

ラスベガスの時間で夜中の1時でした。

でもラスベガスとデトロイトでは時差が3時間あります。

デトロイト時間だと到着が朝4時でした。

時差のせいでもう朝はじまっちゃったよ・・という気分。

機内で中途半端に仮眠をしてしまったせいで頭がかなりぼーっとしています。

私たちは2人して眠いのに、欧米人の人達は皆元気でさすがだなぁなんて思いながら

一度荷物をピックアップするためターンテーブルの所で待ちます。

・・なんか寒くない?

段々寒くなってきて目が覚めてきました。

ここは北の都市デトロイト

ラスベガスの陽気で暑い気候とは違うキリっとした空気でした。

厳しいチェック

しかも何故か一度ゲートを出て再度空港に入らなければいけませんでした。

なぜ一度空港建物の外に出なくてはならなかったのかよくわかりませんが、

言われたので指示に従います。

空港から一度外に出たので再び金属探知機での検査を受けるということでした。

たった今外に一瞬出ただけなんだけど、

今のご時世厳しいのはしょうがないよね。と受けましたが、

この時の係のおにーさんがとても厳しい人でした。

合図は手で来いというものだけ。

いつもある「NEXT!」という声掛けも無く・・

合図が出たので通ろうとしたら金属探知機すれすれの所で突然、

 STOP の手の動きがありました。

着ているジャケットを脱げとのジェスチャーがありました。

この時のジェスチャーは一瞬です。

え?とよく理解できなかったら今度はもう少し大きな動きで、脱げ。というジェスチャーがありました。

威圧感がすごい・・。

仁王立ちで「来い」という鋭い目線を浴びながら、金属探知機を通ります。

特に音も鳴りませんでした。

ほっ

通過できそうだ。と思ってたら

さっきいた位置に戻れ。

そしてまた「来い」   

「戻れ」(!!)

何度も行ったり来たり。

やっと、やっとのOKのお許しが出ましたが・・

最後まで仏頂面で怖かったです。

後から聞いた話によると、

デトロイトは大きな工場が沢山あるのでテロの標的にされやすいと聞きました。

だからよけいに厳しかったのだろうか・・

(2004年の出来事です。テロに敏感だったように思います。)

ノースウェスト航空のハブ空港

やっとデトロイトの空港内に戻れて初めてここはノースウェスト航空のハブ空港なんだ、と気づきました。

(ノースウェスト航空は現デルタ航空のことです)

ノースウェスト航空の飛行機ばっかり。

しかも空港内の上空をノースウェストカラーの真っ赤なモノレールが走っていてびっくり!

人々が見上げる上を走っています。

デトロイトの空港は横に長いのでモノレールに乗ればずーーと歩かなくて済んだのかぁ。と後で気づきました。

けっこうギリギリに出発ゲートに着くことに。

5:20発のニューヨークラガーディア空港行きの飛行機に乗り込みました。

乗り継ぎの空港も見て周るのが好きなのですが、デトロイト空港の散策ができず。

残念。

路線によって飛行機機材が違う

機内に足を踏み入れてすぐ思ったことは

「おぉ~!ニューヨーク行きの飛行機新しい!!」

さすがビジネス路線!

ビジネス路線には新しい機体がどんどん導入されると聞いたことがあったけどホントだ!

周りの席にもノートパソコンを開きながら乗っているスーツ姿の人が何人かいて、

ビジネスマンってかんじ!と、一人感動しました。

デトロイト時間では朝ですが体はまだラスベガスタイムの夜中気分。

2時間のフライトは体力を温存する為寝ました。

目が覚めたのはニューヨークの上空でした。

ぼーっとしながら窓の外を見ると

眼下のビル、ビル、ビル!!!

うわ!ニューヨークだ!!!

すごい!!!

初めて見た!!!

そして飛行機はラガーディア空港に到着しました。

ペンシルバニア駅まではタクシーで

イエローキャブを探せ

ラガーディア空港に予定時刻に到着して一安心です。

これから列車のアムトラック出発駅「ペンシルバニアステーション」に行かねばなりません。

飛行機から降り、

預けているスーツケースがターンテーブルに中々出てこなくて若干焦りましたが、

受け取ってすぐタクシー乗り場を目指しました。

(今思うとニューヨークは到着便も多いので荷物を出すのも大変そうだから時間がかかるのかも?)

裏にはタクシーの運転手ナンバーを自分で記入するスペースもあります

タクシー乗り場どこ?

乗客の流れについていったら自然とタクシー乗り場にたどり着きました。

タクシー乗り場ではニューヨーク名物のイエローキャブがどんどん入ってきて、

どんどんお客さんが乗っていきます。

乗り場には係員さんがいて「あなたはあっちのキャブね」という風に案内をしてくれています。

私たちの番になりました。

黄色い紙にまず乗車するタクシーナンバーを記入してくれて、

「どこまで行くの?」

「ペンシルバニアステーションです。」

「大体$20~$24ぐらいだからね。」と教えてくれました。

相場が全くわからなかったので事前に教えてくれるシステムなのはとても助かりました。

(この時の体験でニューヨークの空港からタクシーに乗る時は案内をしてくれる人がいるものなのか~なんて思ってたのですが、

他のニューヨークの空港を利用した時は案内をしてくれる人はいませんでした。

ラガーディア空港だけだったのかな??)

ニューヨークの運転はせわしない

ラガーディア空港からタクシーに乗り、橋を渡ってマンハッタン島へ行きます。

マンハッタンはビルが沢山並んでいて、朝だからか少しモヤがかかっていて幻想的でした。

下に流れる川はキラキラ光ってます。

そんな景色を見ながら私たちの乗るタクシー内は英語ではない言語が車内に充満しています。

イエローキャブの運ちゃんは電話を片手にずーーっと喋り続けていました。

(日本ではありえない光景)

ニューヨークの街は朝の通勤時間なのかすでに道が混んでいました。

運ちゃんクラクションをめっちゃプープー鳴らしながらじゃんじゃん車線変更して、

目的のペンシルバニアステーションへ連れてってくれました。

お代は(事前に教えてもらっていた値段と同じ)$24と言われたのでチップ$10を足してお支払いしました。

列車のアムトラック乗車するために

HISでもらったタイムテーブル

ニューヨークからナイアガラの滝までアムトラックが走っています。

出発駅はペンシルバニアステーション。

チケットは日本で「USAレールパス」を準備しています。

列車の予約も日本から取れたのですが、

到着の飛行機が遅れて予約した列車に乗れなかったらアウト!

なので当日空き列車に乗る予定にしています。

幸いナイアガラの滝のアメリカ側までなら一日に何本も列車が出ていました。

USAレールパスは日本で事前に取得

こちらがUSAレールパスです。

私たちがアムトラックに乗車するのに使ったのは、「USAレールパス」です。

日本で取得しました。

USAレールパスの詳しい内容と、手配方法はこちらに記載しています。

日本でUSAレールパスを取得する際に乗車予定の列車の予約を一緒に取ろうとしました

席を取っておくのは安心ですから。

しかしUSAレールパスを手配してくれたHISの方からアドバイスを頂きました。

  • ナイアガラの滝カナダ側へ行ける列車は朝イチの「メープルリーフ号」一本であること。
  • 飛行機は遅れることもある。→列車予約しても乗れない可能性大
  • ナイアガラの滝アメリカ側までであれば列車が何本か走っているので当日アムトラックのカウンターでボーディングパスを取った方が良い。

最悪、最終列車のアメリカ側ナイアガラの滝に22:45着に乗車しても宿に泊まれるよう、

アメリカ側ナイアガラフォールズ駅近くのホテルを日本で予約していました。

ニューヨークからナイアガラフォールズへ向かう時刻表のページです。カナダ側まで行くのは1本だけです
2023年補足

2004年の時は事前に列車の予約をしていなかったので窓口で予約をしました。

現在はUSAレールパスを購入するとネットかアプリで列車の予約ができるのでご利用ください。

アムトラック公式サイト

現地でボーディングパスをもらう

アメリカ側ナイアガラの滝へのボーディングパスの半券です。飛行機のボーディングパスの半券と同じ大きさです

ペンシルバニアステーションは大きい駅でした。

アムトラックの窓口はどこかしら?とウロウロ。

結局駅の係員さんに聞いて「ここの奥だよ」と教えてもらいました。

窓口でまずは列車の予約をして、ボーディングパスをもらわないといけません。

列車、空いてるよね・・ドキドキ

アムトラックのカウンターは少し列になっていました。

やっと自分たちの順番がきました。

「次のナイアガラフォールズ行きのチケットプリーズ」と言いながらUSAレールパスを出します。

係員のおねーさんは「パスポートプリーズ」

おねーさんパソコンで手配し始めてから待っている時間が長くなってきました。

・・・出発時間が近づいているんだけど大丈夫かな

・・・私たち問題でもあったかな

みんなどんどんチケット受け取って行っちゃった・・

待ちましたが何とか無事往復のナイアガラの滝までのボーディングパスが出てきました。

出発時間もギリギリ間に合いました。

ペンシルバニアステーションの場所はこちら

ナイアガラの滝へ列車の旅

9時間かかります

列車に乗り込みました。

私たちの席は「コーチ席」。

コーチ席は好きな所に座っていいという、時間指定だけする日本の新幹線の自由席みたいなかんじでした。

新幹線より足を延ばせる空間が広かったです。

スーツケースは膝の下に置いて、大きいバックパックは網棚に乗せて出発!

列車はニューヨークの都市を縫うように走っていき、

しばらくすると大都市を抜けて田舎の景色になりました。

列車の動きが落ち着いたところで食堂車に行ってみました。

食堂車は売店と食べる席が一緒になっているのでそこら中でもぐもぐしている人が。

お値段は普段のお店の価格と同じような良心的価格でした。

売店は食事だけでなくキャンディーとかおやつも売ってます。

売店のオバチャンもとても良い人でとってもハッピーなキモチになりました。

これから目的地まで9時間の長旅

なのでのんびり行動しました。

展望車を覗いてみたり、

席に戻ってポータブルCDプレイヤーで音楽を聴いたり、

ガイドブックを読んだり、

グーグー寝たりして過ごしました。

夕焼け時は窓の外がオレンジ色になり、のどかな風景とマッチしていていました。

突然の逆走から広野に降りる

そして列車のスピードがゆっくりになってきました。

そろそろ到着なのかな?なんて思っていたら

列車が逆走をし始めました。(!!)

予想外の展開に周りの人も動揺しています(!!)

その様子を見て予定外の展開なのか!と。

逆走はしばらく続き辺りは暗くなり始めていました。

そして電車は止まりました。

車内放送が流れ、周りのお客さんが下車し始めました。

私たちも早く降りなきゃ、と急いで出る仕度をします。

でもここ、どう見ても駅じゃないんですけど・・

広野で降りることになりました

私たちの後に食堂車の売店のオバチャンが降りてきて、

「Bye~」とニコニコ笑顔で言われました。

つられて笑顔を返しておきました。

こんな状況でもアムトラックの人は笑顔なのがアメリカらしい・・

これからどうしたらいいんだろうと思っていたら

タクシーがこんな広野なのに、、

いました!!

2台。

こちら列車の客。 

大勢。

タクシーの運ちゃんが早口の大声で応援を呼ぶ電話をしています。

「早く来てくれよ!すごい人なんだよ!」という手ぶりのジェスチャーをしていたので、

多分応援を呼んでくれているんだろうなぁと。

タクシーに乗るため皆自然と列になっていきました。

並んでいる人たちにアムトラックの乗務員さんがどこまで行くのか?と順番に聞いていました。

丁度私たちの前に並んでいた老夫婦さんが私たちと同じホテルの「ラマダイン」と答えてました。

私たちにも乗務員さんが尋ねてくれて、「ラマダイン」と答えると

老夫婦のおばあちゃんが「私たちと一緒ね」と。

何だか同じ宿の人がいてくれるとこんな時とても心強く感じます。

タクシーはいっぱい来てくれたのですが、

なんせ何もない広野なのでタクシーの台数にも限界があり、待ちました。

私たちが列の最後の方に並んでいたからということもあります。

どのくらい待ったのかもう覚えてないですが、

前に並んでいた老夫婦さんの番になり、次は自分たちだ~と思ったら

「同じタクシーに乗りなさい。」とタクシーの中から手招きをしてくれました。

最初は遠慮したのですが、「良いんだ、乗りなさい。」みたいに言ってくれたので

お言葉に甘えて同乗させてもらいました。

助手席に乗ったおじいちゃんは今日起きたことをタクシーの運転手さんに話しているみたいでした。

英語はわかりませんが何となくの単語とテンションでそう感じました。

しばらく走り町が栄えてきたな~と思ったらラマダインに到着しました。

タクシー代を老夫婦さんがさっと払ってしまいました。

いくらでしたか?

(メーターが表示されてなくていくらだったのか運転手さんとの口頭のやりとりが聞き取れなかったので)

半分払いたい、と何とか言ってみましたが

「いらないよ、大丈夫だよ」

並んでる時から話しかけてもらったりもして、優しいご夫婦でした。

結局「センキューベリーマッチ」としかお礼が言えませんでした。

もっとちゃんと感謝の気持ちが伝えられたらいいのになぁ

補足

Ramada Inn By The Falls」 はどこにあったかな?とグーグルマップで調べてみました。

2022年現在、もう無いみたいですね。

泊まれるところは結構数ありそうです。

ナイアガラの滝はアメリカ側ニューヨーク州、カナダ側オンタリオ州と分かれています。

アメリカ側にお泊りの予定の方は、「ナイアガラの滝、アメリカ合衆国、ニューヨーク」と記載があるホテルでお探しください。

まとめ

とても濃い一日でした。

飛行機から見たラスベガス上空の美しい景色を見て浮かれていた反面、

デトロイトでの空港審査が厳しくてどっと疲れて

バタバタニューヨークに到着。

アムトラックに乗り換えるも出発時間ギリギリ慌ててホームまで走って、

広野に降ろされる・・

色々あった一日でしたが、最後の最後で優しいご夫婦に出会えて、

「終わり良ければ総て良し」を一日で体験した気分です。

AMTRAK 1 800 USA-RAIL OR WWW.AMTRAK.COM /BK SAND$3.50,BK OMLET$3.25,PEP PIZZA$3.00,YOOHOO OC$1.00,COLA$1.50

DENNY’S-AT THE HOLIDAY 231 3RD STREET NIAGARA FALLS,NEW YORK /$19.68

次は世界三大瀑布の一角を担うナイアガラの滝です!滝つぼまで行ける船にも乗る予定!滝つぼから見る三大瀑布なんて凄そうです!→「ナイアガラの滝観光」

【楽天ポイントが貯められる楽天トラベル観光体験】

アメリカ周遊他の観光話はこちら